英単語を忘れない覚え方:忘却曲線と「間隔をあけた復習」
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昨日覚えたはずの英単語が、今日はもう思い出せない。それは記憶力が悪いからではなく、人の記憶がもともとそういう仕組みになっているからです。忘れることを前提にして、効率よく復習するやり方を紹介します。
人は思ったより早く忘れる
ドイツの心理学者エビングハウスは、19世紀に自分自身を被験者にして、覚えたことがどれくらいの速さで忘れられていくかを調べました。その結果をグラフにしたものが「忘却曲線」です。覚えた直後に急に忘れ、その後はゆるやかに忘れていく、という形をしています。
大切なのは、この曲線は「復習するたびにゆるやかになる」ということです。一度思い出した記憶は、次に忘れるまでの時間が長くなります。つまり、復習の回数とタイミングを工夫すれば、少ない時間でも記憶を長く残せます。
「見る」より「思い出す」
単語帳を何度も眺めるより、意味を隠して「思い出そうとする」ほうが記憶に残りやすいことが、多くの研究で確かめられています(テスト効果と呼ばれます)。思い出せなかったとしても、思い出そうとしたこと自体が記憶を強くします。
- 英単語を見て、意味を言ってみる(または意味を見て、英語を言ってみる)
- 音声を聞いて、その単語を書いてみる
- 例文の中の空欄に入る単語を考える
間隔をあけた復習のスケジュール
一度にまとめて何十回も練習するより、日をあけて少しずつ復習するほうが、長く覚えていられます(分散学習)。目安としては、次のような間隔で復習します。
- 覚えた翌日
- その3日後
- その1週間後
- その2週間後
- その1か月後
思い出せなかった単語は、また短い間隔に戻します。こうすると、覚えにくい単語ほど多く、覚えた単語ほど少なく復習することになり、時間のむだがなくなります。
自分で日付を管理するのは大変なので、復習の日を自動で決めてくれるアプリや単語帳を使うのが続けるコツです。
聞き取れる単語として覚える
リスニングのために単語を覚えるなら、「音」と結びつけて覚えることが欠かせません。つづりだけで覚えた単語は、実際の会話で聞いても気づけないことがよくあります。
- 発音を聞いてから覚える
- 実際に使われている文(動画のセリフなど)の中で覚える
- 聞いて書く・打つ練習で思い出す
1日の単語の量はどれくらいがいい?
新しい単語は、1日10〜20語くらいから始めるのがおすすめです。一度にたくさん覚えようとすると、そのぶん復習しなければならない単語も増えて、数日後に復習が追いつかなくなります。
間隔をあけた復習を続けると、新しい単語に加えて、前に覚えた単語の復習が毎日出てきます。続けていくと、1日の練習のうち半分くらいが復習になるのが普通です。復習が多い日は新しい単語を減らして、全体の時間を一定に保つと無理なく続けられます。
覚えやすくするちょっとした工夫
- 例文ごと覚える:単語だけより、使われる場面ごと覚えたほうが思い出しやすくなります。
- 自分に関係のある文を作る:「I borrowed a book from my friend.」のように、自分のことに置き換えた文は記憶に残りやすいです。
- 似た単語をまとめない:borrow と lend のように似た単語は、同じ日に覚えると混ざりやすいので、少し日をずらすのがおすすめです。
- 声に出す:見るだけより、声に出したほうが音でも覚えられます。
例:borrow を覚える1週間
- 1日目:動画で「Can I borrow your pen?」を聞いて、意味(借りる)を覚える。声に出してみる。
- 2日目:「borrow」の音を聞いて、意味を思い出す。思い出せたら、次は3日後。
- 5日目:意味を見て、英語を思い出して打つ。lend(貸す)との違いも確認。
- 12日目:もう一度、音を聞いて意味を思い出す。ここで思い出せれば、かなり長く覚えていられます。
このように、思い出すたびに次の復習までの間隔を広げていきます。思い出せなかったら、また短い間隔に戻せば大丈夫です。
Typtationでの単語の覚え方
Typtationでは、動画で聞き取れなかった単語が単語帳に入り、忘れる前のタイミングで「今日の単語」として復習が出てきます。60秒の単語ゲーム「タイピングラッシュ」では、意味を見て、聞いて、打つことで、思い出す練習をゲーム感覚でくり返せます。
読んだら、1文だけ試してみよう
タイピングラッシュで単語を覚える